特に急性中耳炎、滲出性中耳炎、アレルギー性鼻炎、鼻副鼻腔炎、いびき・無呼吸に力をいれています。耳は鼓膜を拡大して観察するカメラ(鼓膜鏡)を用いて正確に診断します。お子様が安全できちんと診療を受けられるように努めるのはもちろん、キッズスペースがあったりなど楽しく通院できるような環境づくりを行っています。
もしお家に解熱鎮痛剤があるようでしたら、座薬でも飲み薬でもよいので応急的に使用して、受診できるようになってから耳鼻咽喉科を受診してください。また耳の後ろの固い骨の部位を冷やすことでも炎症を抑える効果は期待できます。ただし、ぐったりとして元気がなかったり、39度以上の高熱で痛みが強い、解熱鎮痛剤があまり効果ないようでしたらできるだけ早く受診したほうがよいでしょう。急性中耳炎の炎症の強い状態のときは鼓膜切開をすることで膿を出すと、疼痛の改善も早くなります。
鼻血は左右の鼻のしきりをしている鼻中隔の前下方の部位からでることがほとんどです。お子さんがよく鼻をいじっていたり、鼻をかむことが多かったりすると刺激により出血しやすくなります。止血するためには小鼻のところを鼻の中心に向かって指で押すように圧迫してください。普通は10分程度で止まります。横になると血液が口に回ってしまうこともあり、多量に飲み込むと気持ち悪くなることがありますので、椅子に座ってうつむき気味にして口に回ってきた血液は吐き出してください。あまりに頻回だったり、出血の量が多い場合は血液疾患や鼻の腫瘍などの可能性もありますので耳鼻科での診察を受けてください。
いびきが風邪のときなどに数日でる程度ならあまり心配はないでしょう。数か月にわたるいびきで呼吸が止まっているような状態があるようでしたら耳鼻科の受診をお勧めします。
いびきの原因として通常の鼻呼吸ができない原因がどこにあるかを検査します。鼻炎や副鼻腔炎が原因の場合もありますが、扁桃腺、アデノイド(鼻の奥にある扁桃組織)が肥大して大きくなっていないかどうかも検査してみる必要があります。鼻の治療で改善しないいびき無呼吸は扁桃腺やアデノイドの摘出手術が必要となります。扁桃腺、アデノイドは5歳から6歳くらいをピークに腫脹が改善する場合もありますので無呼吸の程度によっては経過をみる場合もあります。
扁桃腺は細菌の温床になりやすいため、風邪にかかったり、免疫力が低下したりすると病原菌が増殖して扁桃炎が繰り返されるようになります。扁桃炎を繰り返すことで急性腎炎やリュウマチ熱などを引き起こすこともあります。扁桃腺の摘出手術が有効ですが、手術をしなくても治癒することもあるのでまずは抗生剤の投与で経過を見ることになるかと思います。手術の適応は血液検査や扁桃炎の頻度、重症度などを考慮して行います。
その他、子どもの耳・鼻・喉の病気については、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のサイトをご覧ください。
SPECIAL-OUTPATIENT
アレルギー性鼻炎や花粉症の検査・治療を行っています。ドロップスクリーン(アレルギー検査)、CO2レーザー治療、舌下免疫療法などを行っています。
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