耳鼻咽喉科は、耳、鼻、喉の疾患を専門に扱う診療科です。耳の症状(耳痛、耳閉感、耳鳴り、難聴など)、鼻の症状(鼻水、鼻閉、くしゃみなど)、喉の症状(咳嗽、痰、咽頭痛など)を幅広く診療しています。また、めまいや味覚・嗅覚障害なども診療対象です。
小児から高齢者まで、あらゆる年代の患者様の診療を行っています。年齢によって特有の疾患がありますが、それぞれに適した診療を心がけています。
風邪の原因の多くは鼻、のどに原因があり、耳鼻咽喉科が専門とする病気です。溶連菌の検査も行うことができます。必要に応じ漢方も併用し、早く治るように努めます。抗生剤(抗菌薬)の適正使用につとめ、必要な時のみに処方します。
インフルエンザの検査は必要に応じて高感度の検査機を使用しますので、より早く診断することができます。またインフルエンザや溶連菌などが疑われる場合は一般の待合室とは別の場所で待つことができるので安心です。
風邪の時に内科と耳鼻科、どっちを受診すればいいのか迷う方は多いと思います。基本的に、症状によって選んでいただければよいかと思います。
鼻づまりや鼻水が多い時、喉の痛みが強い時などは耳鼻科の受診がよいと思います。鼻の症状は局所の治療をすることでかなり楽になりますし、喉の痛みは口を開いただけではわからない、奥の状態も耳鼻科では診察できるからです。
咳がひどいときや胸がヒューヒューする、鼻や喉の症状があまりなく高熱が出たり、頭痛がひどい時などは内科の方がよいでしょう。
電子内視鏡
電子内視鏡は細くて柔軟性のある光学機器で、直接目では見えにくい部分まで鮮明に映し出すことができます。鼻やのどの奥まで詳しく観察することが可能です。
耳音響放射
耳音響放射検査は、内耳から発生する微弱な音を測定することで、内耳性難聴の早期発見に役立ちます。新生児聴覚スクリーニングにも活用するケースがあります。
硬性内視鏡
内部の高精度の光学レンズで高画質の画像が得られ、適切な診断に役立ちます。
ネブライザー
細かい霧状にした薬をネブライザーで吸入することで、薬が患部に直接届き、効率よく薬が作用することが期待できます。
眼球運動検査装置
めまいをはじめとした内耳機能、平衡機能検査に用います。VRゴーグルを装着、10分程度で検査が完了します。
重心動揺検査
重心動揺検査は、めまいやふらつきを訴える患者様の身体バランスを定量的に評価する検査です。重心の偏りや動揺の大きさをコンピューター解析することで、めまいの原因究明や治療効果の判定に役立てています。
鼻腔通気度計
鼻の通り具合・つまり具合が分かります。
インピーダンスオージオメータ
鼓膜の振動を見て、中耳炎や耳と鼻とをつなぐ管の機能の程度を調べます。
コロナウイルスやインフルエンザ感染を検査する機器も導入しています。ウイルスによる症状なのかそうでないのかを診断、適切な治療に努めています。
全自動リアルタイムPCR検査装置
以前に比べ、検査に要する時間が短縮されたPCR検査機器です。
インフルエンザAI解析装置
小型カメラで咽頭を撮影、体温や自覚症状をAI解析し、インフルエンザの所見や症状を検出します。
耳鳴りは、急性期の場合は主に薬での治療を行います。ご希望や必要に応じ漢方の併用も行います。慢性期の場合、薬での加療以外にTRT療法(耳鳴り治療機を数カ月使い耳鳴りに脳を慣れさせることとカウンセリングを併用する治療)といった新しい治療のご紹介もできます。
耳や聴力を検査し、使う必要性があるかどうかを日本耳鼻咽喉科学会認定の補聴器相談医である院長が診察し、わかりやすくご説明します。補聴器をご希望される方は信頼できる認定補聴器店を紹介しています。TRTなど特殊なものは当院にて補聴器の調整を行う場合もあります。
耳が聞こえなくなる病気は色々ありますが、治療が遅れると回復困難となるものとして突発性難聴があります。なるべく早期に治療を開始することが望ましく、1か月以上経過すると改善は困難です。時にめまいを伴うこともあります。あまり問題がないものとしては耳垢が詰まって聞こえなくなるものもあります。滲出性中耳炎という痛みをあまり伴わない中耳炎で聞こえなくなることもありますが、急性の発症にはならないので急に耳が聞こえなくなったときはなるべく早く耳鼻科を受診してください。
首が腫れる病気には様々なものがありますが、一般的には風邪から喉の炎症が起きてリンパ節が腫れるもので数日から1~2週間程度で改善します。腫脹が次第に大きくなってきたり、石のように固く腫れている場合は頭頚部の悪性腫脹の転移などの可能性もありますので耳鼻科での検査をお勧めします。柔らかい腫脹の場合は嚢胞という薄い膜の中に液体が入ったものができることもあります。
耳の下の腫脹としては耳下腺かリンパ節の腫脹などが考えられます。食事を食べる時に痛みが増強したり、腫れが大きくなるようなら耳下腺が原因かと思われます。おたふくの予防接種を受けているのであれば、耳下腺の腫脹としては細菌感染による化膿性の耳下腺炎か唾液を出す管がつまっておこるものなどがあります。顎の下の顎下腺では石がつまる唾石による腫脹もあり、耳下腺にも唾石ができることもあります。
目が閉じにくくなったり、口の端から水が漏れたりする状態としては顔面神経麻痺があります。顔面神経という顔の筋肉を動かす神経の麻痺で、病気としては原因不明のベル麻痺と水痘のウィルスによるハント症候群が頻度としては多いものです。治療はステロイド、循環改善剤、抗ウィルス薬、ビタミン剤などを組み合わせて使用します。気を付けなければならないものとして耳の下の耳下腺の腫瘍などでも顔面神経麻痺が生じることがあり、この場合は手術が必要です。
魚の骨は扁桃腺に刺さっていることが最も多いのですが、喉の奥の方に刺さることもあります。ごはんを丸のみすることでさらに深くささったり、奥に刺さることもありますので耳鼻科受診をお勧めします。扁桃腺に骨が見つかれば比較的簡単に摘出できますが、奥にある骨の場合は喉を麻酔して内視鏡などを使って摘出することもあります。
SPECIAL-OUTPATIENT
アレルギー性鼻炎や花粉症の検査・治療を行っています。ドロップスクリーン(アレルギー検査)、CO2レーザー治療、舌下免疫療法などを行っています。
【休診日】木曜、日祝